銭湯巡り遠征東京編2~寿湯@東上野(東京)
前回の続き。3日間東京にいた際に入った2件目の銭湯(3日目は飲みすぎて入れませんでした。。)
今回の旅行の自分の中でのメインイベントの一つです。
東京に行ったら絶対入っておきたいと思っていた銭湯の一つ、寿湯さんにも無事行くことが出来ました。
この立派な唐破風(入口のクルンっとした屋根の事です)。外観から既にテンションが上がります。
寿湯さん、最近だとBEAMSとのコラボした銭湯としても有名ですね。
銭湯のススメというイベントです。
このイベントの一環でお風呂の壁画が、銭湯絵師の田中みずきさんによって牛乳石鹸のverに変えられているとのこと!ぜひ見たい!ということでお邪魔してきました。
中の図デザインは…実は寿湯さんのHPに詳しくのっているので省略(笑
(今思いましたが銭湯のHP内で浴室の地図載せている銭湯ってあんまり無いですね。)
中は主湯に薬湯。なんと露天風呂2か所(温水と冷水)にサウナ(通常と塩サウナ)が2つ。ほぼスーパー銭湯のような設備。
何気に俺が一番感動したのはタオルセット。50円でハンドタオル(浴室で使う分)とバスタオル(脱衣場用)、さらに体を洗う際のナイロンタオルまでセットで付いてきます。
ボディーソープとシャンプーはもちろん完備。なんなら化粧水も男湯についていました。女湯には付いていることがあるんですが、男湯で化粧水はなかなか見かけません。
そしてメインのお風呂の壁画。
白いペンキの背景に黒いペンキだけで描かれた、お風呂に入ってリラックスしている牛さん達。「牛」では無く、「牛さん」。絵のタッチが俺に「さん付け」を要求するような可愛さでした。
入浴した日はど平日の15時ごろだったんですが、ひっきりなしにお客さんが入っているのが印象的でした。中には「BEAMSみて来ました」という大学生くらいの女の子集団も。こりゃ流行ってる。土日のピーク時は一体どんな状態になっているのか!
おまけなのですが、お邪魔した日が丁度「タオルを配布する日?」だったそうで記念タオルを頂きました。無料でこんな事までしてるの!?
東京の銭湯は色々とスケールが大きい。。。
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No,8
寿湯(〒110-0015 東京都台東区東上野5丁目4−17)
11時~25時半、第3木曜定休
料金460円 サウナ200円 貸タオルセット50円 シャンプー ボディソープ 付き
バイク置き場 小型のバイクなら玄関にOK?
車は周辺に駐車場あり
タトゥーOK
銭湯めぐり遠征東京編~世界湯@人形町(東京都)
少しお久しぶりです!
先日、ちょいと東京に行ってきました。「ちょいと」と言っても人生で3,4回目の東京だったので結構ワクワクだったんですが。
数日の滞在の間に銭湯に2軒入る事が出来たのでメモ代わりにレポートを残しておきます!
ところで、銭湯の作りは関西と関東では大分違うと言われています。
大まかに言うと、関東(東京)の銭湯は「浴槽が入って奥の壁にある」「天井が(関西と比べて)高い」「桶が(関西より)深い」と言われています。
まず1軒目は人形町の世界湯さん。まず銭湯の名前が良い。世界湯って!
一見「銭湯なんか?」と思うような入口。そこに老若男女がタオル片手に吸い込まれていきます。
1軒目からめちゃくちゃローカルな銭湯を選んだ気がします。
少し記憶を頼りに書いた部分もありますが、簡単な図はこちら。
入って驚くのはまず建物の大きさ!入口のこじんまりした感じを裏切るような脱衣場の広さでした。
脱衣場からは世界湯さん自慢のお庭も見る事が出来ます。
今まで入った銭湯はどちらかと言えば縦に長いイメージの銭湯が多かったんですが、世界湯さんはどちらかと言えば横に広い。脱衣場のドアを開けた時に視界に飛び込んでくるペンキ絵の迫力に圧倒されます!東京の銭湯はみんなこんな風に横に広いのでしょうか?
そそくさと関西よりも深めに作られたケロリン桶を使って身体を洗います。
ちなみにカランも関西の銭湯では見かけないタイプでした。なんというか、上から押して湯水を出すというタイプ。関西でよく見るのは手前から奥に押すタイプな気がします。ここらへんも要勉強です。。
身体を清めていざお湯へ…、あっつい!メチャクチャ熱い!久しぶりに下半身でギブアップしました。
後で世界湯さんの情報を調べていると、こちらのお湯は「熱い湯」で有名な所でした。
大体温度は44度辺りをキープされているとのこと。そりゃ熱いわ。
でもこのジンジン来る熱さを求めて常連さんたちは今宵も入りに来るんでしょうね。
何となく右側の浴槽の方がまだぬるそうな気がしたのでそちらに移動してやっと肩まで浸かる事が出来ました。
少し落ち着いて浴槽の隅からお風呂全体を眺めてみると、やっぱり天井が高い!噂には聞いていたけども、関西の銭湯に慣れているとこの高さには度肝を抜かされます。
感覚的には関西のよくある銭湯の1.5倍ぐらい高い気がします。実際はそこまでなのかも知れませんが、銭湯の建物自体も大きいので色々とスケール感が狂います。
熱くて洗い場に戻って何度か休んでいたんですが、関西の癖で椅子を使わず地べたにそのまま座っていたので少し変な目で見られてしまいました。ちぃと恥ずかしかったです。
番台のお母さんの「お休みなさい~」って挨拶がとてもキュートでした。
ちなみにこちらの銭湯、タオルの貸し出しは無いのでご注意を!ホテルのタオル持って行って良かった~。
今度は5分湯船につかりたいと思います。
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No,7
世界湯(〒103-0013 東京都中央区日本橋人形町2丁目17−2)
15時~23時半、月曜定休日
料金460円 貸タオルなし シャンプー ボディソープ 付き
バイク置き場 なし
タトゥーOK
シンプルの様式美-神楽湯@大津市(滋賀県)
少し銭湯記事はお久しぶりになりましたが、行きましよ!
今回も滋賀県です。これで滋賀県の銭湯は4軒目です。残りはあと5軒ほど。
僕はもともと生粋の滋賀県生まれ、琵琶湖lover(琵琶湖を愛する人)なんですが、こちらの銭湯は今回行くまで存在も確認してなかったです!
ベン!大津市の県庁のそばでヒッソリとありました。
なんというか、町の中に本当に溶け込むようにあってその馴染み具合に驚きました。一度目の前通り過ぎましたもん。
ご主人によると創業して今年で79年、改装して今の形になって30年ほどとの事。
お風呂はザッシンプル!でも必要十分な設備がそろっています。
サウナ、水風呂、深風呂、浅風呂、それにジェットバスが点いていればもう極楽行きです。水質も肌に優しい感じ。壁にはタイルで作られたお城の風景が。湯気越しに眺めながら「これは彦根城なのかな?さすが滋賀県のお風呂だ。富士山とかじゃなくきちんと滋賀県らしい風景にしているんだ」と推測しておりました。
風呂上がりにご主人に聞くと「どこにもあらへん」とのこと。架空の風景でした(笑
今回、僕は何にも持参しない手ぶらスタイルでお邪魔したんですが、何と貸しタオルが無料。バスタオルも50円と破格の値段でした。地味に大変なんですよ貸しタオル。洗濯機回して、クルクル回る床におくハンガーに干して。。。ありがたいです。
少し残念なことに、こちらの銭湯、夕方19時頃になるまで駐車場が使えないとの事。
今回はご主人のご厚意で私有地に停めさせて頂けました。
原付程度でしたら店前に駐車できますが、中型バイクになると近隣のバイク置き場or駐車場オープン後にどうぞ!
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No,6
神楽湯(〒520-0043 滋賀県大津市中央3丁目6−4)
16時半~22時、金曜定休日
料金430円 サウナ70円 貸タオル無料 貸バスタオル50円 ミニシャンプー類40円程度
バイク置き場⇒19時頃から傍の歯科医院の駐車場が使えるとのことです。停める際は確認を。
車⇒上に同様。19時頃からOK
タトゥーOK
銭湯ビギナーライダー向け・銭湯に入るまでの周辺情報の巻
ちまちまバイク乗りの人向けに銭湯情報を書いております。
ですがよく考えれば「俺、銭湯行ったことねぇし」っていう銭湯ビギナーの人への記事を書いてませんでした。
車や徒歩で銭湯に向かうのとは違い、バイク乗りの場合は収納スペースに限りもあります。今回は銭湯に行ったこと無い人向けに、銭湯の周辺情報を書いてみました。
バイク乗り向けの銭湯持ち物
初心者ver
(シャンプー類は現地で購入)
- 小銭
- コンビニ袋
- タオル2枚(レンタル可)
- 替えの下着類
- メイク落とし
- スキンケアセット
*僕は女性ライダーでは無いので、メイク落としandスキンケアセットは想像で「必要だろうな…」と書いております!
玄人ver
(シャンプー類は現地で購入・タオルは現地でレンタル)
- 小銭
以上ッ!!!
まず、初めて銭湯に行く方には「旅先で全身をさっぱりしてバイクに乗る」快感を味わってほしい、と思い少し荷物多めに設定しました。シャンプー類は現地でミニボトルを購入・タオルは浴室で使うもの1枚と、脱衣場で身体を拭くもの1枚を想定しています。こちらもレンタルでもOKかも知れません。
替えの下着はご自由に。メイク落としやスキンケアセットはほぼ販売されていないので、女性の方は持参がおススメです。
コンビニ袋は下着類や濡れたタオルを入れて縛るのに使います。これが無いとツーリングの帰りにバッグがビショビショになっちゃいますからね。
慣れてくるとそのうち全て現地で済まします。タオルは1枚レンタルで浴室で使い、絞った後に脱衣場でも使います。意外と何とかなるので慣れて来たら1枚にチャレンジしてみてください。
銭湯で買える物・使えるもの
シャンプー・ボディソープ類
朝日に染まるシャンプーボトル達。 pic.twitter.com/NE5KyWsdeL
— ユウキ (@yuuki_srv250r) 2019年1月27日
銭湯によく行く方なら見慣れているこのボトルたち
今の所訪れた全ての銭湯でこちらのボトルが売られていました。
公衆浴場という特性上、売っていないという事は無いかと思うので、もし旅先で急にお風呂に入りたくなっても大丈夫ですね!
値段は30円~50円程度で各銭湯で微妙に値段は変わります。1ボトルで銭湯2,3回分は使えるので持ち帰って次回に持ち越すのがおススメ。
毎回購入するのがメンドクサイ人は、少し荷物になりますがこういったトラベルセットを持参するのも良いかもしれません。
ダヴ トラベルセット(シャンプー、コンディショナー、ウォッシュ、洗顔料)30g+30g+45g+20g
- 出版社/メーカー: ユニリーバ・ジャパン
- 発売日: 2017/10/25
- メディア: ヘルスケア&ケア用品
- この商品を含むブログを見る
貸タオル・販売タオル
貸タオルもほぼ全ての銭湯でありますが、大きさはどこもフェイスタオルサイズなのでご注意を。普段バスタオルで体を拭いている人は少し戸惑うかもしれません。そういう時は二枚レンタルしちゃいましょう。値段は大体1枚10円~50円程度。使った後は備え付けのカゴか番台に返すのが一般的。
販売タオルを置いている所はそんなにありません。だいたいその銭湯のロゴ等が入っています。地方の銭湯に行った記念に良いかもしれません。値段は300円~500円ぐらいです。販売タオルを購入した場合は濡れたタオルが手元に残るのでビニール袋を準備しておくといいでしょう。
ドライヤー
こちらも最近は無料の所が増えてきていますが、場所によって20円で3分といった有料の場所もあります。10円玉を入れて、その重みで電源が入ります。日常風景では見れない、ある意味レアな存在になってきているので見つけた時はチャンレジしてみてください。
スキンケアセットは殆ど置いてないです…
女性には悲しいお知らせなのですが、基本的に銭湯にスキンケアセットは置いていません。販売をしている銭湯もあまり見かけません…。
僕が回った銭湯の中だと置いていたのは1,2軒程度でした。
僕は少し乾燥肌なので風呂上りに顔が少しヒリヒリする時もあるのですが、そういう時はニベア青1つで対処しています
昔、青缶をシートバッグに入れて銭湯ツーリングに行った際、振動で他の用具が当たって、蓋が外れそうになったことがありました。こちらの小さなチューブタイプだとキャップタイプですし、かさばらないのでおススメです。
おまけ:始めてバイクで銭湯行った時あるある
下駄箱が小さすぎてブーツが下駄箱に入らない
多分バイクで銭湯に来た人が最初につまずくのが下駄箱。僕が某銭湯で番台に居る時も
、バイクで来られた方が「ブーツはいんねぇ!」となっている姿をよく見ます。
多くの銭湯では下駄箱の下にサンダル等を入れるような小さいスペースがあります。
少し窮屈ですがそこに押し込んじゃいましょう。下駄箱が無い銭湯以外では、基本的に床置きは推奨されてないと思います。
こんな感じでギュギュッとね。
ヘルメット持ち込んじゃって、ロッカーの中パンパンになりがち
ヘルメットは車体にロック出来るのであれば置いておきましょう!
関西圏の脱衣場だとヘルメットはギリ入ると思いますが、脱いだ服を入れると結構パンパンになります!
ということで
少し荷物(銭湯道具)を多めに積んで、ツーリングの帰りに極楽へ行きましょうや!
よく通るあの道に!-昭和湯@島本町(ぎり大阪、ほぼ京都)
今回はいつもの滋賀県方面とは反対側へ行ってきました。
先日、この記事で書いたように自分のバイクちゃんが不調になったんですが、
すっかり良くなり、引き取りに行ってきました。
迎えに来たよるねちゃーーん! pic.twitter.com/wGQ2f3z4jh
— ユウキ (@yuuki_srv250r) 2019年1月8日
それから数日後、大阪方面へ目的地も決めずにブラブラとツーリングをしてきた帰り道、未入湯の銭湯へ行ってきました。
昭和湯!
サントリーのウィスキー工場がある、大山崎付近の銭湯です。
今回は先に地図を表示しましょう!
関西ライダーでしたら100%通っているであろう国道171(イナイチ)。大阪方面からだと、もうすぐ大山崎の巨大なICが見える手前らへんにあります。この銭湯、京都在住ライダーにとって立地が良いんです!僕だけでは無いと思うのですが、バイクって一度休憩したら中々すぐに休みたくないじゃないですか?
例えば「ツーリング帰りに銭湯!」と思っても、京都在住の人なら京都市内の銭湯は近過ぎると思うのです。「再始動して、バイクのエンジンがまだ温まってないのに到着か…」って気分になります。その点、昭和湯さんは僕のバイクの乗り方からすると、理想的な立地かもしれません。
大きな駐車場と駐輪場もあるのでバイクの置き場には困らないです。裏側にも駐車場があるそうです。
大きな脱衣場を抜けて浴室に入ると
奥の壁にはタイルで作られたタイル絵がびっしり!
右奥のジェットバスと泡風呂には、女湯の境目の壁からスポットライトが当てられています。
温度は少し低め、41度中ごろくらいな気がします。
水質は言わずもがな。ウィスキーが造られるくらいの場所ですから。お湯から塩素の臭いもせず、優しいお湯でした。
浴槽も細かいタイルが均等に張られています。浴槽の縁がタイルのお陰で角ばっていないので頭を乗せても痛くないです。頭をふちに乗せて、高い天井を見上げると、スポットライトに照らされた湯気が上に登って行く、その奥に壮大なタイル絵。
物凄い落ち着きます。
用が無いので立ち止まることの無かった大山崎エリア。
場所のせいか、凄く遠くへ旅をしている最中のような気分でした。
京都在住ライダーならツーリング帰りにぴったりだと思います。
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No,5
昭和湯(〒618-0002 大阪府三島郡島本町東大寺1丁目9−2)
16時~23時、水曜定休日(水曜祝日の場合は木曜)
料金400円 貸タオル50円 ミニシャンプー類40円程度
バイク置き場あり。駐車場あり
タトゥーOK
年明け銭湯1軒目-湯~トピアきりしま@大津市(滋賀県)
こんにちわ。
今年も関西の銭湯を回って行きますよ~。今年の目標は50軒以上の銭湯を回りたいです。
新年1発目の銭湯はまたまた滋賀県。今は滋賀県の銭湯を制覇したいので重点的に攻めています。残り5件くらい?
まず名前、湯~トピア。調べてみると関西圏にはこのネーミングの銭湯が数件ありましたが、どうも繋がりは無さそう。銭湯が作られた時代に流行ったネーミングセンスだったのかもしれないです。
そしてこちらの銭湯、露天風呂が付いています!たまに露天付きの銭湯に出くわすのですが、駄菓子のアタリが出た時のように、少しだけはしゃいでしまいます。
作りはコンクリート造りの2階建て。1階は駐車場になっていて、階段とエレベーターで2階へ上がれます。ずいぶん近代的な作りになっている。
バイクを駐車場の端に停めていたら、「はいはい、ここら辺に停めてねー」とお店のご主人さんが登場。
建物の話を聞いてみると、「始めて90年、今の造りに立て直して23年」とのこと。元々木造建築だったけれども、シロアリと地震が怖くて立て直したらしいです。会話の端々から先を見据えて行動されるような、知的な感じがするご主人でした。
お風呂は俗に言う「関西型(大坂型)」と言われる、真ん中に浴槽があるタイプ。シャワーの数は図だと途中で描くのがメンドクなって少ないですが、実際はかなり多いのでゆったり使えます。
お湯は結構ぬるめ。身体が芯まで冷えている冬場だとじ~~っくり入っていられるので風呂上りのポカポカの具合がいい感じ。
中央のお風呂に備え付けられたジェットバス達。特に左に1カ所あった「スーパージェット」はかなり水深が深く左右後ろからジェットが全身にアタックしてきます。入っているオジサンたちは皆、挑戦者のような顔で入っておられました。
露天風呂の浴槽は薬湯。湯船が深めなので肩までずっぽり入ってノンビリ出来ます。
サウナは別料金なのでご注意。
受付ロビーはかなり広く、昔はご飯も出されていたような跡地が。風呂上がりの休憩にもバッチリ。牛乳各種も取り揃っているのでお好きなミルクで脱力出来ます。
湯~トピアの名前の通りの理想郷!
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No,4
湯~トピアきりしま(〒520-0043 滋賀県大津市中央1丁目7−26)
15時半~22時半、月曜定休日
料金430円 サウナ100円 貸タオル50円 ミニシャンプー類30円程度
バイク置き場あり。駐車場に大体ご主人さんがおられるので停める場所を確認して下さい。車もOK
タトゥーOK
静かにさようなら~弁天湯@下京区(京都)※2018.12.29閉店
こんばんわー。ユウキです。
今回は去年の年末、ひっそりと幕を閉じた銭湯へ行った日記です。
銭湯業界では何っっ年も前からずっと言われていることですが、銭湯は加速度的に減少しています。京都市内でも、去年だけでも4件は閉店している。多分知らないだけでもっとあるはず。
去年は例年にも増して年末感が無く、僕は年末年始も仕事をしていた。その時間の合間に今回の銭湯に向かっていた。
清水五条駅から歩いて5分ぐらい。高瀬川のそばを歩いているとポツンと見えるたたずまい。
弁天湯さん。この銭湯、12月の頭頃だったか、少しの間休業されていました。その間に何があったのかはわかりません。ですが、復活してすぐに張り紙がドアに張られていたそうです。「12月29日で閉店します」と。
「ご愛浴頂く」という言葉が本当にあるのか。自分が調べた範囲では見つからなかった。店主さんの気持ちがにじんでくる言葉だと思う。
当たり前にあるものも、気付けば無くなってしまう。僕の地元にも昔は3軒ほど銭湯があって自転車で通える距離にありました。小学生の頃はたまに友達を連れて銭湯に行っていました。今でも覚えているのは左側にお風呂があって、水風呂が一番手前にあった事。刺青が背中にびっしり入ったおじさんと水風呂に入って話していた記憶がずっと残っていました。ですがその銭湯も気付けば更地に。インターネットの無かった時代。資料もほぼ残っていなかった。ですが必死でネットの海を漂っていると、フィルム写真の浴室の画像が残っていた。やっぱり!水風呂は左の手前にあった。こういうどーでもいい記憶っていうのはどうしていつまでも残っているんだろう。
毎度雑で申し訳ないですが、弁天湯の浴室の図。これも、いつかの誰かのためになるのかもしれない。
壁のタイルは、割と良くある白いタイル。
でも全体的にどこか優しい雰囲気がある。体を流し、胸の高さくらいまである深風呂に入っていて気付いた。浴室全体に角が少ないんだ。薬湯の入口がアーチだった。女湯との境目の壁もよくみると滑らかにカーブを描いていた。
電気風呂はビリビリと電気がくるパネルが、入り口に対して何故か前後に付いていた。足を入れるとふくらはぎからビリビリと不意打ちをついてくるトラップのような電気風呂だった。
番台でパンツを履いていると、常連のおじさんが「これ、お土産です。今までお疲れ様でした」と何かプレゼントを女将さんに渡されていた。
このまま来年も営業してるんじゃないかな?ってくらい銭湯全体の空気が変わっていなかった。あぁ、こうやって静かに、ひっそりと僕の大切だった場所も無くなっていったのかなぁ、と玄関を出てから思っていた。
昔、中島らもの本の中で見つけた言葉で、『世界は終わる、ドーンと音を立てずに、しんみりと』と言うような言葉があった。言葉の言い回しなどは忘れてしまったけれど、その言葉の輪郭とイメージだけが凄く頭に残っていた。
まさに今、のれんを下ろす銭湯の最後は、その言葉のイメージとピッタリ合っていた。お疲れ様でした。
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No3
弁天湯(〒600-8118 京都府京都市下京区南京極町52 西木屋町通五条下る)
15時半~25時、水曜・日曜定休日
料金430円 貸タオル10円 ミニシャンプー類30円程度
バイク置き場ありました。